小学校教員が放課後仕事で最低限やることを当時の校長が教えてくれた話

ある年ある日の夕方、その時の校長(人格者)に次のような弱音を打ち明けました。

  • 自分は教員に向いていないと思う
  • 教員の仕事が全然できていない
  • まともな学級経営ができていると思えない

こんな感じのことを伝えたと思います。学級担任という人間は何かと弱気になる生き物ですので、ちょくちょくこういう気分になるのです。

 

で、その時の校長の返答が印象的でいまだに覚えています。

  • 担任の仕事は言ってしまえば教材の準備と時間割の作成です
  • 深い教材研究はできる範囲で。授業で使う物だけは準備しましょう
  • 時間割を作って配り、使うプリント類を準備すれば仕事は終わりですよ

 

だいぶ時間が経った今考えても究極のアドバイスだなと思います。

授業については、とにかく「物」さえあればどうにかはなるんですよ。最悪、その場しのぎ的に授業の流れを考えながら進めていけるんです。

ですが「物」がないとそれすらできない。その場でプリントを作り始めるわけにはいきませんから。

悩める若い教員に対する声かけとして、勇気が湧く内容でした。

「当たり」の管理職というものはこうも偉大な存在なのです。

 

  • 自分は教員として働けていない気がする
  • まだやっていない仕事がある気がして帰りにくい
  • 家に帰っても明日の仕事のことを気にしてしまう

このような悩みを持っている方がいたら、まずは教材準備と時間割の作成だけを考えてみたら良いかもしれませんね。

  1. 教育課程と月別予定表をもとに、時間割を作る(週に一度)
  2. 明日の時間割を眺め、各時間に使う教材を作る、用意する
  3. 教室を片付ける

放課後の仕事を最低限の最低限だけ抜き出すとこんな感じなのでしょう。究極のエッセンシャル思考。

で、仕事に慣れてきたら、勤務時間の許す範囲でより良い授業の在り方なり学級経営の工夫なりに時間を使ってみれば良いのではないでしょうか。

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