北海道の教育局に臨時教員の履歴書を送る方法

 

履歴を伝えるタイミングは2回ある

臨時教員になろう!と思ってから実際に勤務が始まるまでに、履歴を伝えるタイミングは2回あります。

  • 最初のコンタクトとして市販の履歴書を送る
  • 教育局から送られてくる専用の様式に履歴を書く

 

最初は市販の履歴書でOK

北海道の臨時教員になってみたいなぁと考えたら、まずは教育局へ履歴書を郵送します。

その際は市販の履歴書を使います。

履歴書に書く内容は各教育局の公式サイトに載っています。この文章の後半でも詳しく解説します。

 

後から専用の履歴書に詳しく書く機会がある

上の履歴書を送り、教育局や市町村教育委員会の方と電話でやりとりをするようになると、やがて専用の履歴書への記入を求められます。

専用の様式が送られてくるので、書いて返送。結構詳しく書きます。

 

市販の履歴書に書く内容

 

履歴、職歴といった基本情報のほかに、以下の内容を書きます。

持っている教員免許と期限

小学校の免許なのか、中学校のどの免許なのか。

そしてそれらの期限がいつまでのものか。記入します。

 

住所・車・通勤可能な範囲

自分が住む予定の場所があるのであれば、それを書きます。

自家用車を持っているかどうかも書きます。

通勤可能は範囲は住所から遠くて片道1時間ぐらいが限度かと思います。

 

もちろん、「言われた土地に住みます!!」と言える状況なのであればその旨を伝えるのが一番早く採用されると思いますよ。

独身かつ一人暮らしの方は、ぜひ「どこへでも行きます」と伝えましょう。

 

希望する校種

小学校と中学校は別物です。両方の免許を持っている先生も、基本的にはどちらか一方の校種で働き続けます(何らかの理由による本人の希望がない限り)。

なので、自分が思い描いた校種に赴任できるよう、希望する校種は書きましょう。もちろん、すぐに勤務しなきゃならない状況の方は校種問わず何でもやります!と書くほうがいいでしょうね。

 

希望する勤務形態

常勤講師か非常勤講師か。お金や勤務時間、仕事内容がまるっきり違うのでここは希望を伝えます。

常勤講師は正採用と同等の給料と福利厚生、そして責任をもちます。

非常勤講師は時給2800円程度で働くバイトです。

教員としてこの仕事一本で生活するのであれば、常勤講師を希望するのがいいです。

他の仕事との複業を考えている方の場合は非常勤講師を狙うことになります。午前は学校、午後は違う仕事、といった働き方をしている非常勤講師の先生は結構います。

 

自己PR

得意技があれば書いてください。ここでピアノと書くと注目されます。同時に強烈な責任も発生します。赴任後はきっと校歌の伴奏をすることになるでしょう。

 

市販の履歴書をどこの教育局に送るか

 

書き上げた履歴書は教育局へ送ります。

コピーしておいて、自分の行きたい地域の教育局へ送ってください。

 

北海道は14の振興局に分かれている

北海道は都道府県としては「1県」の扱いですね。ところが土地が広すぎるからか、更に14箇所の振興局に分かれています。

小中学校の教員はこの振興局を単位として赴任、異動をしています。教員の世界に限って言えば、北海道内が14の県に分かれているようなものです。

それぞれの振興局、なかなか特色があるんですよ。

 

住みたい振興局の教育局に送るのが基本

一度赴任すると、その振興局の中で教員の縁が作られていくことになります。例えば後志に赴任したのであれば、次の任地も同じ後志振興局の中で紹介されるケースが多いのです。

そのため、臨時教員としての最初の一歩である履歴書をどこに送るかについては、どこで働き、どこで住みたいかのイメージを自分の今後の人生を見通して考える必要があります。

 

採用の機会が多い振興局とは

臨時採用のポストが多い振興局の特徴を考えると、

  • 若い先生が多い(産休育休が多い)
  • 人気がない(競争率が低い)

となります。

そしてこの特徴を満たす振興局とは、僻地の振興局です。

僻地に配属された教員はその土地に留まらず、都会の振興局への異動を考える方が多いです。すると僻地の教員が減ってしまうため、また新卒の正採用教員が配属されることに。

そのため、僻地の振興局には若い先生が多いのです。すると産休育休をとる先生も多くなるので、そこに臨時採用の需要が生まれます。

ところが、臨時採用の志望者達も、都会に住みたい希望をもつ人が多いです。なので、僻地には「需要が大きいのに供給が少ない」という臨時教員の人手不足が発生するのです。

つまり、田舎教員を楽しみたい人にとっては僻地の教育局に履歴書を出すのが採用の最短ルートであり理想の生活を叶える手段にもなってくれます。

 

各振興局の特徴

自分の北海道民&教員としての経験と主観、友人たちの証言等をもとに、各振興局の特徴を書き出してみます。個人が語る内容ですから、あくまで参考程度と捉えてください。

石狩振興局

札幌を擁する振興局ですが、教員の世界では札幌は抜きです。札幌市として独自に教員採用をしているので。

なので、石狩教育局が管轄するのは札幌の衛星都市達。江別、恵庭、千歳、北広島、当別、新篠津。当別と新篠津こそコンパクトな街ですが、他4都市はどれも立派なシティ。14振興局の中で、最も田舎度の低い地域と言えます。

  • 都会の風を感じたい
  • 週末は札幌を歩きたい
  • 大きな学校で勤務したい

このような願望をもつ方に向いています。臨時教員市場としては当然トップクラスに人気の土地ですので、希望しても石狩での採用は難しいかもしれません。その辺はめぐり合わせですね。

 

空知振興局

石狩の北に長く伸びる地域。石狩川のほとりに広がる広大で平坦な畑作稲作地帯です。

母なる川「石狩川」とマザーロード「国道12号線」。そして札幌旭川間を結ぶ鉄道。

これらの要素に恵まれていることから、人や物の交流が活発で、岩見沢、砂川、美唄、滝川といった中核都市が縦に連なっています。特に大きいのは岩見沢と滝川。

その一方で、小さな農村山村も存在します。一学年一学級の田舎の学校で働くことができます。

12号線とJRがあることから、札幌や旭川といった大都市へ足を伸ばしやすいのもメリット。

当然臨時教員の人気は高いです。正採用教員も僻地でキャリアをスタートした人が最終的にこの空知へ入ってこようとする流れがあります。

冬は豪雪。クルマ通勤は命がけです。

 

後志振興局

札幌隣接の3地域「石狩」「空知」そして「後志」。

大都市「小樽」から始まり、札幌の南西に向かって漁村農村山村が広がっています。

平地は少なく、海と山と共に生きている地域。山間部ではスキーが非常に盛んで、学級の子どもたちの半数がスキー少年団に属しているなんてことも。アルペンスキーのほか、クロスカントリースキーも流行っています。クロカン、熱血ど根性系の競技で応援のしがいがありますよ。

観光で注目されており、新幹線のルートになったり、高速道路が急速に整備されていたりと、なかなか未来を感じる地域です。

山間部は豪雪地帯。

 

胆振振興局

人気で人口もある振興局ですが、私の持っている情報は少なめ。

苫小牧と室蘭を筆頭に、伊達市など大きく住みやすい都市があります。

幼児の頃に苫小牧に住んでいたのですが、とにかく雪が少なかった印象。あと、苫小牧はスキーではなくスケート文化だったことも憶えています。

JR特急路線と高速道路が通っており、札幌へは比較的行きやすいのではないかと。

すみません、情報少なめです。

 

日高振興局

 

渡島振興局

 

檜山振興局

 

留萌振興局

 

上川振興局

 

宗谷振興局

 

オホーツク振興局

 

十勝振興局

 

釧路振興局

 

根室振興局

 

【補足】正採用を目指す場合

 

まとめ

北海道の臨時教員として新しく働き始めるには、まずは市販の履歴書を教育局へ送るところから。

北海道の各振興局の特徴を色々と調べてみて、興味のある地域へ履歴書を送ってみてください。

北海道の臨時教員になる方法まとめ
北海道の臨時教員に新しくなりたい人に向けたロードマップ。街の規模などによって多少手順は前後しますが、概ねこのような流れで採用手続きが進んでいきます。

コメント