北海道の臨時教員の給料について。月額と昇給の仕組み

北海道の臨時教員の給料について聞かれることが多いです。私はお金の計算や管理に疎い性格なのであまり詳しいことは言えないのですが、需要には応えたいのでここに言えることを書き出しておきます。

今回は月額の確認方法とその後の昇給の仕組みについて。調べ方を伝えるつもりで書きました。

北海道臨時教員の給料月額について

 

このページをお読みになられている方は若い人が多いかと思いますが、私が20代だった頃の給与明細は失くしてしまっているので具体的な額は書けません。

そこで。

初任給について、教育局の公式サイトに例示があるのでそこから考えてみましょう。

 

新規大卒者の場合 月額 212,160円 賞与年2回 昇給年1回

引用:後志教育局HP|期限付教員募集チラシ

 

四大を卒業してすぐ臨時教員になった場合が月額212160円とのこと。

ここから一年が経つたびに昇給していくことになります。

 

ちなみに、過去に臨時教員なり一般企業なりと、何らかの仕事をした経歴がある場合、もっと多い額からのスタートになります。

 

北海道臨時教員の昇給について

 

教員の昇給を説明するためには、給料表というものを合わせて知っていただく必要があります。それぞれの項目で解説します。

給料表で昇給の様子がわかる

教員の給料の昇給の様子は、給料表というものを見ることで確認できます。

北海道の教員の給料表は北海道公式HPから見ることができます。↓のリンクは給料表のExcelデータ。開いていただき、それを見ながら以降の話を聞いてください。

北海道 人事委員会事務局給与課 給料表 教育職(中・小)

 

給料表の見方

表を見ると、号俸という項目があります。

号俸とは、いま自分がどこまで昇給しているかを表したもの。職歴や勤続年数から算出されます。四大卒で臨時教員になると、たしか号俸は18辺りだったかと思います。

隣の列にある、「級」という項目も理解が必要です。

級は「2級」を見てください。2級は一般教員です。1級はたしか臨時免許状で助教諭として採用されている場合だったかと。3級は教頭で4級が校長。

※級についての概要は確かな情報元を見つけられませんでした。間違っていたらすみません

 

なので四大卒の新人は「2級18号俸」となるわけです。18号俸はちょっと記憶が曖昧ですが。

 

臨時教員の昇給は4号俸ずつ

さて昇給の話。私の記憶に間違いがなければ、臨時教員は毎年きっかり4号俸ずつ昇給していたはずです。

もう一度給料表を見てみましょうか。2級18号俸から2級22号俸へ上がった場合、7000円昇給していることがわかります。

じゃあ新卒から10年後、32歳の頃はどうなるか?

18号俸から40号俸を足して58号俸。301000円。22歳の頃より88600円昇給しています。

わりとシンプルな仕組みなので、自分の将来がチラッと見えて便利です。教員が安定職だと言われる所以はこの辺からも見えますね。

 

正採用だと昇給はどうなる?

ここで未来予測を少し変えて…

途中で自分が正採用になった場合を考えてみましょう。

正採用は号俸の上がり方にバラつきが出るようになります。

号俸の上がり方は1年に1回行われる「職員評価」に紐付けられます。

 

多くの教員はC評価。これだと4号俸の昇給。

これがBやAになるともっと上がるわけです。

どのような基準でB評価やA評価が下されているのかは知りません。

D評価やE評価の人の号俸がどうなっているのかも知りません。

 

【重要】北海道の臨時教員は正採用と同額の給料

 

先ほど給料表の話をしました。

北海道では正採用教員は2級。そして臨時教員も2級。号俸が同じであれば、同じ額の給料をもらうことができます。

これ、他の都府県の場合では、臨時教員は1級という地域もあるんですよ。

 

臨時教員が正採用教員と同じ給与待遇で働ける。

北海道の臨時教員は幸せ者ですよ。

 

教員の給料は高いか安いか

 

ここまでの数字だけを見ていると、教員って案外給料高くないんだなぁと感じるかと思います。

ところが、実際にはこの額を「基礎の額」として、そこに各種手当がつくわけで。人によってはそれなりの合計額になりますよ。

個人的には、20代30代の非正規雇用が受け取る額としてはかなり良い待遇だと思っています。

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