北海道の臨時教員になる方法まとめ

北海道の臨時教員として採用され勤務を始めるまでに必要な行動や準備についてまとめてみました。ご自分の状況と照らし合わせて、必要な情報を持ち帰ってもらえればと思います。

【資格編】教員免許を用意する

教員免許はもちろん必須です。いま学生をされているのであれば、ぜひ教員免許の取得を考えてみてください。

教員免許をとる

まずは教員免許を取得するところから。

おすすめは圧倒的に潰しが利く「小学校教員免許」。ただし取れる大学は限られます。

教育大学に在学中、または卒業している方はこの項は飛ばしてしまってください。

臨時教員として働くために必要な免許について。その取り方

 

教員免許の有効期限を確認する

2021年11月現在の制度では、教員免許には有効期限があります。

勤務する期間内に有効期限が切れないかどうかを確認してください。

勤務の期間は、多くの場合、その年度の3月31日までです。

【2023.3.4追記】

この制度は無事廃止されたようです。よかったよかった。

 

【応募編】採用側とコンタクトをとる

臨時教員として働くための資格の状態を確認したら、いよいよ雇用側とコンタクトをとります。

  • 働きたい&生活したい場所を選ぶ
  • 連絡する
  • 指示に従って書類を集める&作る

という順で進めていきましょう。

北海道の各教育局へ履歴書を送る

北海道は14の振興局に分かれています。

教員の臨時採用は各振興局の教育局がそれぞれ募集をかけています。なので、自分が住んでみたい振興局を見つけ、その教育局宛に履歴書を送りましょう。

北海道の教育局に臨時教員の履歴書を送る方法

北海道の土地勘があまりない場合は、まず各振興局の主要都市や公立学校の規模などを把握するところから。

北海道は臨時教員も正採用教員も、一度採用されると以降はその振興局の中で異動なり採用なりされていくのが一般的。最初の一歩としての振興局選びが実は人生に深く深く影響する1ステップだったりします。

 

北海道の臨時教員登録システムに登録する

北海道には臨時教員として働きたい人間が各種データを登録するデータベースがあります。職歴など詳しく打ち込むので時間はかかりますが、やっておくと良いでしょう。

各教育局への履歴書送付と平行して進めます。

北海道教育庁代替教職員等応募・任用システムについて。その使用感

 

教育局からの電話を受ける

履歴書を送り自分の存在を教育局に伝えると、やがて各教育局から自分宛に電話がかかってくるようになります。

かなりのスピード感で電話が来ることもあります。なのでどのような条件(住所、校種、時期等)ならばOKなのかダメなのか、あらかじめ整理しておくと良いです。早いときは履歴書を送って2,3日でオファーが来ますので(体験談)。特に年度途中は早いです。

北海道の臨時採用教員を急募している自治体に履歴書を送った体験談

 

市町村教育委員会からの電話を受ける

教育局から「〇〇町で働いてくれませんか?」とオファーをもらい、YESと答えると、さっそく教育局の方がその市町村教育委員会に話を繋いでくれます。やがて市町村教育委員会から電話が来て、赴任に必要な事務手続きの説明をしてくれます。

北海道の臨時教員として採用の電話を受けた後に準備する書類

 

書類の到着を待つ

採用時に必要な書類の様式が送られてくるまでの間、動けるものは動いておくと良いです。

このタイミングでできることは、「卒業証明書」「身分証明書」「職歴証明書」の取得。卒業証明書は卒業した大学へ、身分証明書は本籍地の役所へ申請し郵送してもらいます。

過去に教員以外の職業についていた場合は、職歴証明書をその職場へ申請します。

北海道の臨時教員として採用の電話を受けた後に準備する書類

 

書類を作り教育委員会へ郵送する

市町村教育委員会から頼まれた書類を「速やかに」用意して送ります。相手方は1日でも早い赴任を望んでいる場合が多いので、できる限り急ぎましょう。

圧倒的に厄介なのが採用時健康診断。時間とお金がかかります。病院によってお値段は変わるので、6000円~9000円ぐらいを見積もっておくと良いです。健康診断は時間もかかりますので、様式が届いたら他の用事を休んででも即座に病院を探して受けた方が良いです。

 

【面接・移住編】仕事と生活の準備を進めよう

ひとまず臨時教員としての身分はほぼ出来上がります。言われた日から勤務が始まり、給料も発生します。おめでとうございます。

ここからは、肝心の仕事をスムーズに進めるための準備、情報収集、挨拶、そして生活基盤づくりです。

【面接・移住編】は順番が結構前後します。この段階まで来ると局や委員会とは細かくやり取りをしていると思いますので、このページの内容は参考程度に捉えてください。

赴任先の教育委員会からの電話を受ける

書類の到着を確認した教育委員会から電話が来ます。「一度私達の町に来て打ち合わせをお願いします」というのが用件。スケジュールを詰めます。

 

教育局で面接

採用前に教育局で一度面接があります。正採用教員の試験とは違い、候補者をふるいにかけるものではありませんから、過度に身構える必要はないです。

スーツ着用。時間厳守。常識的な返答。その辺が見られていると思えば。個人面接模範解答100選をエクセルに打ち込むような準備は必要ないですよ。

北海道の臨時教員が教育局で採用時面接を受ける際の心構えと体験談
...

 

教育委員会に挨拶

お世話になる教育委員会を直接訪れ挨拶をします。重要なパートです。教育局とは採用時のみのやりとりですが、地元の教育委員会は採用後も何かと世話になる人達ですので。小さな町だと、委員会のメンバーが担任したクラスの子どもの保護者だったりすることもあります。それぐらいの距離感です。

教育長さんという人がいて、この人がボス。感覚的には、校長=現場監督、教育長=雇い主ぐらいの認識です。礼儀正しくしておきましょう。

これまで電話やメールで何度もやりとりしていたのは、おそらく学校教育課と呼ばれる部署の人です。「ようやく会えましたね」と、なかなか感慨深い場面です。

 

赴任先の学校で挨拶と引き継ぎ

学校への挨拶。これは教育委員会への挨拶と大体セット。まず間違いなく同じ日にその足で向かいます。教育長さんや学校教育課の方に案内され、赴任する学校へ行きます。

校長室へ通され、学校長や教頭と挨拶。そして具体的な職務を告げられます。何年生担任だとか、受け持つ子どもたちの情報だとか。今すぐに仕事を始められるレベルを目指した引き継ぎが行われます。

「やっと来てくれたぁぁ!!!」というフランクなノリで歓迎されるケースが多いですが、こちらは礼儀正しく。謙虚に謙虚に。実際仕事が始まったら失敗を繰り返してドンマイドンマイ言われ続けることになりますから。謙虚にいきましょう。

 

【移住準備編】住む場所と住民票の移動について

 

住む場所を決めよう

まずは教員住宅があるかどうかを委員会に聞きます。

あれば住宅の程度を見て使うかどうかを決める。

なければ民間の住宅を探すことになります。

教員住宅はボロいものは本当にボロです。自分の価値観と照らし合わせて、許せる範囲かどうかを実際に見て確認するといいです。

北海道の教員住宅を選ぶポイント
教員住宅を選ぶ際に見ておきたいポイント、教員住宅と民間アパートそれぞれのメリット、学校の近くに住むか離れて住むか、の3つのテーマについて書きました。

 

住民票の移動の仕組みを理解しよう

赴任する学校に挨拶をするとき、事務職員の人(各学校に一人ずついます)が住民票の話をしてくるはずです。

「住民票は必ず辞令の出た日以降に移動してください!」

と。

この順序を間違うと赴任旅費が出ません。6桁レベルの金額を損することになるので、住民票の内容には気をつけてください。

 

自家用車を考えよう

赴任する土地にもよりますが、まず間違いなく自家用車は必要です。

・予算はどの程度考えればよいか
・どの車を選べばよいか
・車無しで赴任してもいいのか

結構真剣に考えてください。下のリンクはこの件について考えられる限りを書いたもの。北海道の車事情をあまり知らない人は参考にしてください。

北海道の臨時教員に車が必要な理由とその選び方
初めて北海道で臨時教員をする人に向けた、雪国のカーライフに関する解説。車の選び方とか、その後のコスト、豆知識など。

 

【着任編】いざ勤務開始!

初出勤の日の流れを知ろう

指示された時刻までに出勤。まずは校長室へ通されます。

その後は職員室で挨拶をし、子ども達の前で挨拶、そのまま自分の担任する教室へ向かいます。

持ち物は下の記事で確認してください。

北海道の臨時教員が私物として買い揃えるもの【小学校の場合】
北海道の臨時教員が仕事で使うために準備しておく私物を書き出しました。初日から持っていくもの、その後数日で準備したいもの、そのうち準備するものに分けて解説。

 

以上です。

北海道の臨時採用について、場所や学校規模などによって細かなところは違ってくると思いますが、大まかな手順はここで紹介したような流れです。

雰囲気を掴むきっかけになってもらえれば。

コメント